RICCAとは

RICCAとは、【むつのはな(六花)】を意味する言葉です。
 
岩見沢市宝水町は、ワインの名醸地であるフランスのボルドーと同じ北緯43°にありますが、その環境はボルドーとは著しく異なっています。
 
岩見沢市宝水町では、雪が溶けてからゆっくりと温度が上昇していくためぶどうの芽吹きは5月になります。収穫は主に10月中旬から下旬に行い、早い時期には初雪が降り始めます。ブドウの葉が落ちてから剪定―ブドウの枝を切る―作業となるので、雪が降る中行うこともあります。また、1月~2月は最低気温が-15℃を下回ることも珍しくありません。特に岩見沢市宝水町は、同じ岩見沢市や空知地方の中でも地形上寒さがより一層強くなります。このような環境の中では、ぶどう樹が凍害にあう危険性すら出てきます。

しかしそれを防ぐのもまた、【雪】なのです。気温が氷点下であっても雪の中は0℃付近を保っています。そのため、雪が降りぶどう樹が雪に完全に埋まってくれさえすれば、凍害に遭うことは少なくなります。逆に岩見沢市宝水町のような気象条件の中、ぶどう樹が雪に埋まっていなければ例外なくぶどう樹は凍害に合うと言えるのです。雪なしでは岩見沢宝水町でぶどう栽培は不可能なのです。

このように、雪が溶けてからぶどう樹は成長し、収穫を終えてぶどう樹が眠り始めるとそれを守るようにして雪が降り出す。ぶどうが活動すると雪が休み、ぶどうが休むと雪が活動する。

岩見沢市宝水町でのワイン造りは雪との関係がとても深く、これこそが私たちのワイナリーの大きな特徴だと考えています。【RICCA】は、雪による恩恵によってワイン造りができる喜びを表しています。
 
-RICCAは雪・RICCAは温もり-
 
2mある木の杭がすっぽりと埋まってしまうこともある岩見沢の冬。 雪に寄り添った生活、雪に寄り添ったワイン造りを行っています。

ラベルについて

RICCAのラベルには、宝水ワイナリーのコンセプトが込められています。

宝水ワイナリーのコンセプトは「岩見沢市宝水町のテロワールが溶け込んだ、手工芸のワインを。」です。

【テロワール】とは土地や気候に由来するワインの個性のことで、私たちのワイナリーでは【RICCA(雪)】が最も関係しています。そこで、岩見沢市宝水町のテロワールの最たるものとして、雪を入れています。
 
そして手工芸のワイン、つまり人の手によって造られたワインを表すために白い胴の部分や雪の結晶のマークにレース編みのデザインを入れています。人の手が造り出す温もりや優しさ、そして繊細さを表現するために。
宝水ワイナリーでは、雪が与える【個性】と人だから出せる【繊細さ】を兼ね揃えたワイン造りを目指しています。