自社農園
場所
北海道岩見沢市宝水町364-3
(ワイナリーに隣接)
※ 夏季は鹿よけの電柵を設置いています。
電柵には触れないようご注意下さい。
地勢
面積
- 9.0ha(通路を含む)
緯度・経度
- 北緯43° 東経141°
方角
- 東向き斜面
標高
- 45-95m
傾斜
- 約6.7°
*(斜辺430m、標高50mでおおよその計算)
栽培品種
計8品種
白品種
- シャルドネ
- バッカス
- トラミーナ
(ゲヴュルツトラミネール)
- ケルナー
赤品種
- レンベルガー
- ピノ・ノワール
- レゲント
- アルモノワール
地質
宝水ワイナリーは岩見沢丘陵と呼ばれ、日高山脈と石狩平野の間にある小高いなだらかな丘にある。
頂上付近の地質は川端層。これが1,500万年前のランギアンの頃の地層で、深い海で堆積した砂岩が中心。
丘の中腹にある岩見沢層は1,000万年前くらい、トートニアンの早い時期に比較的深い海で堆積。シルトが多い地層。
丘の中腹より下方の峰延層がそのあとのメッシニアンに比較的浅い海で堆積した砂岩。
谷の底から丘の下方に、峰延層を覆うように横たわる旧来茂世丑層と呼ばれてきたものは、丘の頂上から下方までの土砂が堆積したものであるため地層と呼ぶにはふさわしくない。近年は数万年前、最終氷河期に川端層、岩見沢層、峰延層の崩壊土砂が陸上で移動したものと言われている。
北米プレートとユーラシアプレートの押し合いでできたこの丘を岩見沢背斜、日高山脈との間にできた谷を志文向斜とそれぞれよんでいる。
上記の幾つかの層の何れかが宝水ワイナリーの葡萄畑の母岩となる。丘陵の頂上から中腹迄が比較的古い海成地層で、これには、シルトや泥、礫が含まれている。 低い部分は母岩が崩壊した表土が移動堆積したものなどで、全域が粘土、礫、砂、などが混ざる崩壊土となっている。また、貝殻の他に、海成の炭酸カルシウム やミネラルが供給されている可能性は十分あるので、ところどころ「塩分やカルシウムなどが強く植物に影響を及ぼす土があるといえる」(北海道地質研究所)という。
宝水ワイナリーの特に丘陵上部の畑のミネラル感は、上記のような地質の由来と考えられる。
協力:地方独立行政法人 北海道立総合研究機構 産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所
*旧来茂世丑層が地層と呼ぶことがふさわしくないこと、海底であるなら炭酸カルシウムが土中に存在すること、崩壊土のなかでも、塩分の濃淡が様々な理由で出ることなど、文章にする上での予測事項の裏付けをしてくださいました。
参考:独立行政法人産業技術総合研究所 地質図Navi